大建ブログ

木の家で「薪ストーブのある暮らし」を

こんにちは、高橋です。

前回は「薪いも」についてのお話しでしたが、今回は薪ストーブについてのお話しです。

「大建の家」展示場と「自由ロフトのある平屋」住宅展示場には薪ストーブを設置しています。

どちらも、単に温かいからということだけで設置しているわけではありません。(確かにものすごく温かいのですが)

以下、僕らが良いと思う薪ストーブの特徴をお伝えいたします。

1.木の家との相性がよい

2.炎のゆらぎに癒される

3.遠赤外線で身体の芯まで温まる

4.カーボンニュートラルな燃料

5.停電時でも暖をとれる

1.木の家との相性が良い

木(特に針葉樹)は保温力が高く、薪ストーブの熱を溜める効果があります。よく展示場の床は「床暖ですか?」と聞かれますが、靴下の上からでも温かさを感じるほどに熱を蓄えてくれます。大建の床は赤松30㍉か桧30㍉の1枚板を標準としており、どちらもとても丈夫で温かい床材となります。しかし、木の家ならではの弱点も。それは乾燥による木の収縮や変形です。特に床や現しになっている梁は薪ストーブの強い熱にさらされますので変形・収縮が起きやすくなります。でも実際に床板に隙間が開いてしまったら嫌ですよね。無垢材を使用し、かつこの変形収縮を防ぐためには施工前の「木の乾燥」が大切です。専門的に「含水率」という尺度がありますが、ある一定の基準まで含水率を下げると木の変形収縮が極端に起きにくくなります。中にはこれを嫌って、固い外材を床に使用される方もおりますが、硬くて冷たいので、素足が気持ちい、本当の無垢材の良さを殺してしまっています。ではどの程度乾燥すれば良いのかは、展示場にて詳しくご説明させていただきます。

2.炎のゆらぎに癒される

いつまで見ていても飽きないくらい、薪が燃える様子には心が奪われます。

薪ストーブの炉内温度を上げてから空気を絞ると、まるでオーロラの様に薪の無い上部の空間から炎のカーテンがゆらゆらと現れます。これは2次燃焼によるもので、どのストーブでも見える物ではありませんが、薪ストーブならではの炎の美しさを堪能できる瞬間です。就寝前に少し部屋を暗くして、薪ストーブの美しい炎を眺めながら1日をふりかえる。そんな1日の終わり方には憧れを抱いてしまいます。

3.遠赤外線で身体の芯まで温まる

薪ストーブといったら「温かい」という印象が第一にきますが、ストーブのガラス面からは遠赤外線が放射され、身体の芯までその熱が届きます。冷え性の方には特に効果的で、「冷えは万病のもと」とも言われるくらいですから、予防策としても有効ではないでしょうか?また、温風を出しませんので、鼻や喉が乾燥することがなく、目も渇きません。エアコンの風を嫌う方には薪ストーブの熱はとてもおススメいたします。こんなお話しもあります。大建の家展示場では薪ストーブから7m以上離れた庭のツツジが毎年どこよりも早く花を咲かせます。薪ストーブから窓まで遮るものが無い為、庭木にも影響を及ぼしているのでしょうか?遠赤外線のすごさを毎年実感しています。

4.カーボンニュートラルな燃料

SDG’S等、環境問題に関わる様々な取り組みがなされている昨今、温暖化の影響もあり、毎年その注目度は高まってきています。環境負荷を考えるならば、温室効果ガスを吸収し育つ木を燃料とすることが一つの答えになるのではないでしょうか?太陽光を推す方もおられると思いますが、太陽光発電システムを製造するコストと廃棄する環境コストが大きな問題となるでしょう。昔の薪ストーブと比べても今の主流の薪ストーブは排気もクリーンになっていますし、薪用の広葉樹は成長が早い為、山の再生にも一役買うことができます。

5.停電時でも暖をとれる

これは東日本大震災が起きた時に弊社社長宅の実体験を基にしています。秋田市では大体2日間でほぼ電気の復旧が行われましたが、寒い時期の災害程、秋田で辛いものはありません。当時は3月の初旬でしたので、秋田はまだまだ暖房が無いと暮らせない気温でした。薪ストーブは究極のアナログ装置ですので、木と火があれば大丈夫。冷蔵庫は使えないので、冷凍庫の高級焼肉を近所の方にも焼いてふるまったそうです。薪ストーブを設置されない方は、ポータブル蓄電器もコスト的には有用です。どちらも「自由ロフトのある平屋」住宅展示場に設置していますのでぜひご覧ください。

※薪ストーブのデメリット

薪ストーブのデメリットもお伝えしなくてはいけません。

まず、導入コストがかかります。建物の高さにより煙突の長さが変わってきますが、およそ120~150万円は見ておかなくてはなりません。そして設置スペースが約1坪程必要なこと、敷地内に薪を置くスペースが必要なこと、毎年薪の準備をしなくてはいけないこと、着火から温まるまで時間がかかること、近隣トラブルが起きる可能性があるということが主なデメリットと言えます。大建ではこのデメリットに対し、設計段階からアドバイスをさせていただいております。また、社内に薪事業部を立ち上げ、大建のお施主様に限り、薪の供給を絶やさないよう薪用の原木仕入れから、配送までを行っています。デメリットのすべてがクリアになれたら、薪ストーブは生涯最高の暖房設備として長くお住まいを温めてくれることになります。

薪ストーブ体感会にお越しください

薪ストーブにご興味を持たれた方、導入を検討されている方は、令和6年2月10日(土)・11日(日)・12(月)の3連休に、「自由ロフトのある平屋」住宅展示場にて「薪ストーブ体感会」を開催いたしますので、ぜひ遊びに来てください。美味しい焼いも(大建名物「薪いも」)も焼いてお待ちしております。

住所:秋田市茨島6丁目16-15  晴の看板が目印です。