大建ブログ

ベタ基礎で布基礎の2倍のシロアリ被害が!?

こんにちは、高橋です。

弊社も購読している業界紙「新建ハウジング」から衝撃のニュースが発信されました。

なんと、シロアリ駆除の専門サービス会社がシロアリ被害調査を行ったところ、構造上、シロアリが侵入しづらいと考えられてきたベタ基礎の被害件数が、布基礎の約2倍に達していることが分かったとのことです。

ここで、ベタ基礎と布基礎の違いをおさらいしておきましょう。

ベタ基礎とは?

上の写真は直近の基礎工事の様子です。コンクリートが全面打設されている様子が分かります。

基礎全面にコンクリートを流し込んだ基礎のことで、面で建物を支え、布基礎よりも安定性と施工性の良さで近年主流になっている基礎です。大建でも現在はベタ基礎を標準としています。

布基礎とは?

上の写真は布基礎の資料写真です。丸い穴は丸形換気口です。

建物の壁面や柱下に逆T字型のコンクリート基礎を打つ工法で、弊社ではベタ基礎の前に標準としていた基礎です。コスト面で優れている反面、基礎が無いところは土が露出しますので、防湿対策をしっかりとしなくてはいけませんでした。例としては、防湿シートや防湿コンクリートで土面を覆うことがあげられます。

シロアリは暗くて湿気が多い場所を好みます。よって、コンクリートで覆われるベタ基礎の方が布基礎よりも湿気に対するリスクが少ないことで、シロアリ対策に向いているという仮説が一般的であったかと思います。

シロアリ被害をうけるベタ基礎とは?

ではなぜベタ基礎でシロアリ被害が起きるのでしょうか?

直接、調査会社に聞いたわけではないのであくまでも僕の仮説ですが、

①施工不良の問題

②土台の樹種の問題

③通気の問題

が関係してくるのではと思います。

①施工不良の問題

施工不良によりシロアリの侵入経路を作ってしまうケースです。これは第三者機関からの施工チェックを受けるなど、施工会社以外の目でチェックすることが大切です。大建では基礎以外の全工程で第三者機関からのチェックを受けています。

②土台の樹種の問題

古来より土台に使用していい樹種は決められていました。「ヒノキ」「ヒバ」「クリ」です。これらは腐朽菌に強い抗菌性を持ち、頑強であるという特徴を持った樹種です。寺社仏閣の土台もこれらの樹種が使われています。シロアリにも効果があり、大建ではその中でも「ヒバ」を土台に使用します。これらの樹種以外の木を使用する場合、腐朽菌やシロアリ対策の薬剤を使用することになりますが、薬剤の効果がどれくらい続くのかを把握されているお施主様は少ないように見受けられます。

上の写真はシロアリの巣の上に様々な木を置いて食害の様子を記録したものです。

*加圧注入材、集成材にシロアリが集まる様子が見られました。

③通気の問題

僕はこれがもっとも大事ではないかと思います。

腐朽菌やシロアリが生きていける環境は、湿度70%以上・温度20℃以上と言われています。

ちょうど梅雨時期がベストコンディションになりますね。逆に冬は湿気が多くても気温が低いと活動できなくなります。

基礎にある換気口について、最近の家の換気口は見えない位置にあるケースが多く見受けられます。

基礎と土台の間にわずかな隙間をつくりそこから風を通すという工法なのですが、これがうまく機能していないのではと思われます。

通気がうまく取れず、蒸された状況下で湿度が上がり、シロアリに弱い樹種の土台が濡れていたら、格好の的にされてしまいます。*シロアリは蟻道というトンネルを作りながら外から入ってくるため、布基礎でもベタ基礎でもシロアリに適した環境であればどこからでも侵入することが可能です。

ベタ基礎でシロアリ被害に遭われたお住まいはこのような通気環境だったのではないでしょうか?また、近年少しづつ増えてきている工法で、基礎部分を断熱材で覆い、通気口を作らない基礎もあります。北海道由来の工法ですが、従来の基礎工事に比べて設計と施工に細心の注意が必要とされるため、気を付けなくてはなりません。

僕もこの工法を選択して家中の壁にカビを発生させたお住まいを見たことがあります。・・・結局基礎の一部を壊して大きな換気装置を付けていました。*土台にキノコが生えた例も・・・

シロアリ被害が起きないベタ基礎工法とは?

ベタ基礎も打設後に数年かけてコンクリートから湿気を出します。大建では丸形換気口を採用することにより、常に十分な通気量が取れ、コンクリートや土台が乾燥状態を保つ環境を作っています。土台の樹種は樹齢約1000年のヒバを使用し、薬剤等の塗布も必要ありません。施工に関しても第3者機関からの現場チェックを全工程で行っており、調査資料もお施主様へお渡ししております。

このようにシロアリや腐朽菌の性質を理解し、寺社仏閣がなぜ今日まで現存しているかを紐解くことで、メンテナンス費用をかけずに長期間、シロアリから家を守る工法をとっているため、創業30周年を迎える大建の家では過去に一軒もシロアリ被害を出しておりません。